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つぐめのはな遺跡出土漁撈関連遺物(つぐめのはないせきしゅつどぎょろうかんれんいぶつ)指定:― 時代:縄文時代(平戸市教育委員会所蔵品) |
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北松浦半島の最北部に位置する平戸市田平町にあるつぐめのはな遺跡から、漁撈(ぎょろう)に関連する遺物が数多く発見されています。漁撈に関連する遺物として、石銛(いしもり)、石匙(いしさじ)、大型の石錐(せきすい)等が見つかっています。中でも石銛の本数は100本以上発見されており、この時代において一箇所の遺跡では日本最多の出土本数を誇ります。同遺跡からはクジラやイルカの海獣骨(かいじゅうこつ)が確認されていることから、これらの動物を捕獲・解体するときの道具としてこれらの石器が使われたのではないかと考えられています。石銛は捕獲する時に、石匙は解体する時に使われた道具ではないかと推測されています。縄文時代において、銛を使った漁撈を営んでいたことを示す貴重な遺物です。 |
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